2012年3月18日日曜日

風邪薬について教えて下さい

風邪薬について教えて下さい

あるひとに風邪薬を作ったらノーベル賞だと云われました。



一般に云われる風邪薬は風邪そのものに効いているのでなく、二次的に現れるアレルギー反応を抑えたり解熱したり消耗したビタミンを補給して体力の温存を図っているに過ぎず、風邪を治しているのは生物が備える免疫力だというのです。



要するに抗体を合成できればノーベル賞だと云うことなのかなと解釈しました@0@





ところで抗生物質と云うのがあります。

細菌の増殖を抑え感染症に効くというのは一般常識の範疇ですが、抗生物質と抗体はどうちがうんですか??



抗体は積極的に「細菌を攻撃し無能にしてしまう(殺す?)」と聞きますが

抗生物質でいわれる「細菌の活動を抑える」とは、分裂を鈍らせるだけで抗体のように殺すことはできないということでしょうか?



殺すことができるなら人類は既に風邪薬を完成していると思うのですが。









詳しい方教えて下さい<(_ _)>





ちなみにウイルス性のインフルエンザは風邪ではないのでここでは含めません。







風邪(普通感冒)は、身体内に潜伏感染している100数10種類もあり、常に変異し続けるライノウィルス性のものがほとんどです。季節の変わり目や過労、ストレス等で身体の免疫力、抵抗力が低下している際に発症し、熱発、関節痛、倦怠感、咽頭扁桃粘膜の炎症、咳、くしゃみ、鼻水、悪寒、吐気、下痢等、その時々に応じて付帯症状が発現するものです。ウィルスが病因の中核にあるので特効薬は無く対症療法に限られます。抗生物質が処方される場合がありますが、これは上述の通り、免疫力、抵抗力の低下に伴い普段では常在性微生物としているものが日和見感染を起こす恐れがある事、また風邪(普通感冒)様症状を伴う、マイコプラズマ感染症や溶連菌感染症の検査に時間を要する為(検査結果で判明した頃には軽快している場合が多い。)、予防的に投与されるものです。

風邪様の症状をしめす、溶連菌感染症やマイコプラズマ感染症、稀に百日咳等が疑われるものの、確定診断に必要な検査は中央検査室のある規模の総合病院等でしか行えません。普通の診療所だと外部の検査機関に外注して約1週間後に結果が判明するといったところでしょう。仮に風邪の合併症に罹患していた場合、致命的に悪化している事が予想されます。また検査時には、感染していなくても風邪の諸症状で免疫力、体力が低下して易感染状態で合併症を罹患する事も考えられます。そこで抗生物質を予防投与するのが一般的になっている訳です。風邪の原因の数百種類あるといわれる、ライノウィルスは、既に体内に潜伏感染しており免疫力の低下によって発症するものです。

抗生物質は、微生物が産生し、他の微生物の増殖を抑制する物質の総称で、抗生(antibiotics)は、1941年にセルマン・ワクスマンが定義した「微生物によってつくられ、微生物の発育を阻害する物質」が原義です。1929年にフレミングが最初に発見した抗生物質であるペニシリンはアオカビが産生します。初期の抗生物質は抗菌性を示すものがほとんどです。一方、抗生物質が薬物療法にもたらした貢献は革新的であり、抗生物質は20世紀後半の抗菌剤の代名詞になりました。その後、抗真菌、抗ウイルス、抗腫瘍の領域においても、真菌類や放線菌類などの産生する天然物が探求される様になりました。その結果、抗腫瘍性抗生物質のように、必ずしも微生物ではないウイルスや悪性新生物の化学療法剤も抗生物質に含まれるようになっております。抗生物質は、細菌が増殖するのに必要な代謝経路に作用することで細菌にのみ選択的に毒性を示します。細菌性の肺炎や気管支炎、中耳炎、敗血症など感染症の治療に用いられた結果、人類の最大の脅威であった細菌感染を克服し平均寿命を大幅に伸ばす事となった大発明でしょう。一方、抗生物質を濫用した結果、抗生物質を分解したり無毒化してしまう因子を獲得した耐性菌の発現、拡散を助長する危険性が現実的な問題になっております。実際、抗生物質を多用する医療現場を中心に、多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌、とりわけメチシリンが効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による院内感染が問題となっています。さらに、MRSAに対しても効果があるとされたバンコマイシンでさえ効果のないバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、バンコマイシン耐性ブドウ球菌(VRSA)などが報告されるようになっております。

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